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ガスコンロか電気ヒーターか

アパートによってその「インフラ」は様々です。インターネットが光回線であったり、プロパンガスであったりなど、それは物件によってバラバラです。ですから、アパート全体に「ガス」が供給されていない物件もあります。そのような物件でも「お湯が沸かせない、お湯が出せない」という事態にはならず、「電気」がその代わりをしています。蛇口から供給される「お湯」は、設置されたタンクに水を溜め、夜間電力で温めたものです。そして、キッチンではガスコンロではなくて「電気ヒーター」によって調理をします。
ファミリーで住む方はもちろん、単身者でも必ずキッチンは使うと思います。本格的な調理はしなくても、ちょっとお湯を沸かしたり、何か簡単なものを作ったりと、住んでいて一度もキッチンを使用しないという方は少ないのではないでしょうか。そのような際に使用する、調理の基本的な要素となる「コンロ」は、ガスのないアパートでは電気ヒーターになっています。IHヒーターのように最新式のものであれば良いのですが、そのような設備が整っているアパートは少ないものです。ほとんどが金属の台座がが熱せられて赤くなるというようなヒーターとなっているでしょう。
このヒーターでは、コンロの火のような「火力」は望めません。コンロでは火をつけた瞬間から高温で熱することができますが、アパートに備えられているヒーターの場合は十分に熱せられるまで少し時間がかかる場合があります。そしてフライパンを熱してみても、コンロのような勢いはなく「じわじわ・・・」という具合に熱します。炒め物を調理する際などは少し心もとないかもしれませんが、述べたような特性を加味して、コツをつかめば十分調理に耐えられるものとになっています。
対してガスが供給されている場合は、「コンロ」は自前のものを用意する必要があります。物件によっては備えられている場合もありますが、そのようなものは代替が劣化していますから、思わず階変えたくなることは間違いないでしょう。ガスコンロであれば一般的な調理は思いのままに可能です。そのかわり、ガスの元栓をしっかりしめたり、定期的な点検を行うなど、日々の暮らしの中で注意しなければいけなことも増えます。ガスの元栓を閉め忘れたからといってすぐに火事にはなりませんが、ガス漏れのリスクや万が一の緊急時などに致命的な原因となる可能性もあります。
このように比較すると、ガスをインフラとして整える分だけ、アパート全体としての「リスク」が増えることになります。電気コンロであれば、少なくともガス漏れの危険はなくなります。火災の際にガスに引火すると収拾のつかないつ最悪の事態になりますから、ガスが供給されていないということ自体で、少し安全度が高まるのです。このように考えると、アパートは木造の場合が多いですから、あえてガスの無い物件を選ぶこともこれからは正しい選択といえるのではないでしょうか。

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