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ガスのない部屋の場合、お湯はどうする?

ガスが供給されていないアパートの場合でも「お湯」は出ます。ガスのない物件の、一般的なお湯の供給方法は、お湯専用のタンクに貯水された水を、夜間の安い電力で温め、それを蛇口に供給しています。日中はその貯水されたお湯を消費することになります。これはガスでお湯を出すことに比べると、光熱費としてはかなり「お得」になる方式です。夜間電力は日中の電力よりも安く供給されているため、ガス代と比較すると明らかに安くなるのです。
このシステムには「経済性」という最大の利点がある半面、リスクもあります。それは「量が限られている」ということです。お湯専用のタンクに貯水されたものを使用するわけですから、それは減っていきます。そして、その装置には毎晩自動的に給水され、自動的に電気で温めるという機能があります。逆にいうと、この機能を操作して「足りなくなったので日中にお湯を追加する」ということができません。
この装置は、単身者向けの物件であればひとり暮らしに十分な量のお湯を、ファミリータイプであればそれに見合った量のお湯をそれぞれ溜めておくものです。ですから、普通に生活している分にはまず途中でなくなってしまうことはないといえます。ですが、日によって少し使いすぎてしまったり、友人が遊びに来たりして多めに使ってしまったりということはあるものです。そのような際は、特に単身者向けの物件では「お湯がなくなる」というリスクがあります。溜められているお湯がなくなるとどうなるかというと、蛇口から出ていたお湯が一気に「水」に変わります。シャワーを浴びている際にお湯が尽きてしまうと、びっくりしてしまうほど顕著に水温が変わります。そのような状態になってしまうと、次の日までお湯が出ません。待つ必要があります。
そして夜間の停電によってお湯が作れない、というリスクもあります。ですが、停電に対する備えが実装されている装置は多いようです。お湯を作るはずの夜間に停電があった際には、緊急的に昼間の電力を使用してお湯を作る、というものです。この機能があるかどうかは各物件によりますから、もし気になった際には確認してみると良いでしょう。
「ガスの供給されない物件」というのは実は賃貸物件の中では一般的なことだったりします。この「電気でお湯を作る装置」は、探せば結構備えられているものですから、物件を探している際にも頻繁に耳にするでしょう。入居時の注意としても「一日のお湯の量に限界がある」と説明されるものです。「量に限界がある」と聞くと、それはまるで「リスク」のように感じられるかもしれませんが、単身者向けの物件で複数人でお風呂を使用したりしなければ、まずなくなることはありません。普通に暮らしている分には、ごく自然に使えることでしょう。注意したいのは、お湯を出したまま止め忘れるなどの自体です。そのようなことさえなければ、ガスが通っている物件と同じように、お湯を使用することができるでしょう。

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