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アパートの家賃の相場とは

家賃の相場を考えることはよくあることです。相場と比べてその物件は安いのか、それとも高いのか、ということです。アパートであればマンションよりも安いというイメージがあります。しかし、この「相場」という言葉ほど曖昧なものはありません。「家賃」というものは流動するものなのです。物件が埋まらなければ家賃収入は見込まれませんから、どの物件のオーナーや不動産業者は「空き部屋」に入居者を募るべく奔走します。その過程で、「家賃」は変動します。「家賃」は入居者が物件を選ぶ際の最も重要な要素です。平凡な物件でも競争力を与えるために、家賃を操作し、入居者を募るのです。「相場」とはそのようにして定まっていく家賃の平均値であり、一般的には広ければ高く、キレイであれば高く、階数が高ければ高く、駅から近ければ高く・・・など、好条件ごとに付加される形で増していきます。ですから、狭く、一階で、駅から遠い・・・となれば、家賃は安くなっていくのです。
ですが、必ずしも家賃が高ければ自分の納得がいく部屋なのか、といえばそうではありません。物件自体の条件と駅からの距離、そして築年数などがおおよその目安ではありますが、その他の要素はあまり加味されません。近くのコンビニがあるから、といって家賃が大きく変わることはありません。それは、「コンビニはいつかつぶれるかもしれない」からです。駅はそう簡単になくなったりするものではありませんから、駅からの距離などは将来的にもフェンに等しい条件といえます。ですが、「近くにコンビニがあるので」と家賃を上げてしまっては、そのコンビニが無くなった際には「減額」しなければいけません。ですから、周辺のピンポイントの店舗などは家賃の条件には加算されていません。 もちろん、その物件が存在している地域による偏りはあります。例えば東京の渋谷と町田で同条件の物件を探すとなると、予算感はだいぶ変わってくるでしょう。家賃の相場とは、まず「地域」で大きく変わり、そして物件の状態、駅からの距離、日当たりなどで差がつくものなのです。
アパートの場合、マンションと比較すると家賃は安めに設定されていることが多いです。東京都下などのベッドタウンであれば駅から徒歩圏内で8畳前後のワンルームであれば、5~6万で駐車場付き、というレベルで探せます。「家賃」は同じマンションであっても階が上であれば「高い」などという状態ですから、建物自体の豪華さに興味がなく、加えて木造であることに対して抵抗もなく、周辺環境や広さを重んじるのであれば、決めた予算内でかなり選択の幅が持てるようになるのではないでしょうか。
家賃は「ミズモノ」であるといえます。全く同条件の部屋でも、入居した時期によって家賃が違うということがあります。本当に些細なことで数千円から1万円ほどの差がついてしまうのが「家賃」ですから、仲介業者のいう「家賃」の理由や相場などは、実は宛にならないのです。それよりも、自分がどんな生活を望んでいるのか、どんな環境下で暮らしたいのかを考えるところからはじめるのが良いでしょう。

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